コベルコ建機五日市工場が「強い工場アワード」をデュエルビッツ 出金

日経ものづくりは、「シリーズ・強い工場」と題して、日本の製造業、その特徴である工場を応援するプロジェクトを推進しており、「強い工場アワード」は、新興国などでは造れない日本ならではの製品・部品を製造している工場を対象とし、日本のものづくりを支える工場を応援し敬意を表すものとして新設されたものです。今回が第1回目の表彰で、大賞、審査員特別賞、優秀賞があり、5つの工場が選ばれています。

デュエルビッツ 出金では、2008年のリーマンショックを契機に、旧祇園工場時代から現場の若いパワーを結集しながら、ものづくり強化活動を進めてきました。そして、2012年5月に稼動を開始した五日市工場では、建設時から「スマート＆クリーンプロジェクト」として製品の高品質化に取り組んでおり、稼働開始からわずか1ヶ月での垂直立ち上げと高品質を達成しています。
部品納入の荷受け場ではひさしを長くしシャッターが開くのは納入時のみと、工場内に雨水やほこりが入らないようにする徹底した粉じん対策を実施。また、製品の自動搬送ラインもコンベアを床面に埋め込みフラット化することで、段差をなくし作業員が手元の作業に集中できる環境を整え、作業ミスや手戻りを減らしました。ライン自体も作業工程間の分断をなくした「直結ライン」にすることで仕掛かり在庫をゼロとし、製造リードタイムを従来の約半分である4.6日に縮めるなど、品質と生産スピードの向上を実現しています。

全社挙げての大プロジェクトで作ってきた新工場が高く評価してもらい凄く嬉しいです。今回デュエルビッツ 出金した他社工場と違い、当社の自慢は人です。工場建屋や設備はどれも一般的なものですが、それを知恵と工夫で組合せて、業界トップクラスの高い品質と生産性を実現しました。また工場全体でお客様を「おもてなし」する事で、一台でも多くの当社商品を買って頂く努力をしております。そうです、当社の工場作業員はショベルを作るだけでなく商品を売る「営業マン」なのです。今回のデュエルビッツ 出金は工場作業員全員のお蔭です。ありがとうございました！