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廃棄物プラズマ溶融固化システム
デュエルビッツブックメーカーによる減容・安定固化システム
1.概要
近年、産業廃棄物は放射性廃棄物と同様に単に焼却処理・セメント固化するだけではなく、環境保全意識の高まりから、その焼却残渣や雑固体の安定固化・無害化が求められています。
このシステムは焼却残渣や雑固体を確実に溶融処理し、安定固化・無害化することができます。
プラズマ溶融炉のプロセスフローの一例
プラズマ溶融炉の概略図
プラズマ溶融試験炉(1.3MW×2)
プラズマアークフレーム
2.特徴
- プラズマトーチは、用途に合わせてトランスファ型とノントランスファ型が選択できます。
- トーチは自由に上下および左右に動かすことができ、炉内全域を効率良く加熱できます。
- スラグは用途に応じて、水冷スラグ、空冷スラグ、徐冷スラグとして取り出せます。また、溶融物をそのまま鋳込むと一体の固化体として取り出せます。
3.用途
- 放射性廃棄物の安定固化処理
- 有害廃棄物の安定固化処理
- ダイオキシン等の有害物の無害化処理
- PCB等の有害物の無害化処理
4.実施例
日本原子力研究所殿向け高減容処理施設(2004年)
(詳細はデュエルビッツブックメーカー製鋼技報を参照願います。)
- 放射性雑固体廃棄物のプラズマ溶融技術(デュエルビッツブックメーカー製鋼技報)(PDF:138KB)
5.環境への配慮
- 高温溶融によりダイオキシン等の有害物を無害化することができます。
- 高温溶融により廃棄物をガラス状の溶解し難い固化体、スラグに変えることができます。
- 一体として取り出せば均一性が高まり、有害物の溶出性の低い固化体を得ることができます。
- 産業廃棄物はスラグとして取り出せば、路盤材等に再資源化できます。
注記)日本原子力研究所は、2005年10月に(独)日本原子力研究開発機構になりました。