2016年1月27日
株式会社神戸製鋼所
当社アルミ・銅事業部門のデュエルビッツ入金不要ボーナスは、一般財団法人 省エネルギーセンターが主催する平成27年度「省エネ大賞」の省エネ事例部門において、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。本日、東京ビッグサイトにて授賞式が執り行われました。
省エネ大賞は、省エネルギー意識、活動および取組みの浸透、省エネルギー製品等の普及促進に寄与することを目的に、企業、自治体、教育機関等における省エネ・節電推進活動事例や、新しく開発された省エネ製品・ビジネスモデル等のうち、特に優れたものを表彰する事業です。(一般社団法人 省エネルギーセンターHPより)
非鉄金属工場での全員参加による「大省エネ活動」の推進
デュエルビッツ入金不要ボーナスでは、リーマンショック以降、省エネ活動を強化し、省エネ機器導入・更新等の設備改善を進めて参りました。しかしながらエネルギーコスト削減やCO2排出抑制の観点から、エネルギー使用量の更なる削減が急務の課題となっておりました。
そこで、2014年度の省エネ活動として、実際に生産設備を操作するオペレーターの主体的な省エネ活動を啓発することを目的に、生産設備のエネルギー使用量の見える化に取組みました。これまでの「スタッフによる設備改造・更新を主としたハード面の改善」から、「現場オペレーターを巻き込んだ操業方法・製造条件などのソフト面の改善」へと活動内容をシフトさせるとともに、所内で省エネ提案賞の設置や、省エネ標語の募集、ポスターの作成・掲示を行いました。
その結果、181組のQCサークルにおいて下記事例を含む計65件の案件をテーマに活動が実施され、2015年1-3月のエネルギー原単位を13年度比で9%削減致しました。
銅板の表面処理設備の蒸気使用量削減
設備を構成する装置の熱源として使用している蒸気の流量を見える化することで、設備停止中でも装置内の温度維持のために運転状態を保持していた関連装置のうち、運転の必要のない装置を突き止めた。その装置をラインに連動して停止させることで、設備全体の蒸気使用量を削減した。熱間圧延機待機電力の削減
熱間圧延機の電力量計を機器ごとに細分化した上で、各々の操業状態と電力消費量を見える化するソフトを作成し、無駄を発見した。ライン停止中は必要のない機器の電源を一括で操作できる省エネ切替スイッチを設置し電源の切替を徹底することで、待機電力を削減した。アルミニウム溶解炉リジェネバーナー ガス・燃焼空気量個別設定
バーナー4台に対してコントローラーが2台であったため、燃焼効率が低下したバーナーに合わせた設定を正常なバーナーにも適用しており、燃焼時間増長、LNG使用量増加を招いていたことが判明した。そこでコントローラーを4台に増設、各バーナーの状態に合わせて設定し、最適な燃焼条件を維持できるようにした。当社では、省エネ活動の推進を経営的課題として捉え、2015年4月に「ものづくり推進部」に「省エネ推進グループ」を設置し、グループ会社を含む各事業所の省エネルギーに係る「人材育成と技術支援」に取り組んでいます。今回受賞したデュエルビッツ入金不要ボーナスの取組みは、支援活動の一環として開催している省エネ技術交流会を通して、当社グループ内の各事業所で共有しています。
当社は、今後も省エネルギー活動を積極的かつ継続的に行なうことを通して、省エネルギー型社会の構築に寄与して参ります。
(ご参考)
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