2016年4月25日
株式会社神戸製鋼所
当社は、放射性廃棄物処理で豊富な実績と高い信頼を有するスウェーデンのSTUDSVIK AB(以下、スタズビック社)と、デュエルビッツ カジノの原子力発電所における廃炉等に伴い発生する放射性廃棄物処理の諸課題に関し、有効な金属リサイクルや使用済樹脂等を安全に減容する技術・プロセスの提供等を、両社がより一体的かつ積極的に推進する為の合弁会社設立に合意し、合弁契約を締結致しました。今後、速やかに合弁会社設立に向けて手続きを進めて参ります。
2011年の東日本大震災を契機として、日本では老朽化した原発の廃炉に向けた動きが進展しています。廃炉では解体工事に伴い大量の放射性廃棄物が発生するため、その処理・処分が課題となってきます。
当社及びスタズビック社は2005年に業務提携して以降、日本デュエルビッツ カジノの処理・処分といった課題解決に向けたマーケティングや研究活動を行ってきましたが、より一体的、積極的に取り組むため合弁会社を設立する事に合意致しました。
当社のエンジニアリング事業部門は、原子力業界の主にバックエンド分野(※)において、処理・処分技術を中心に事業を展開しています。放射性廃棄物の処理・処分や保管施設、使用済核燃料の輸送・貯蔵容器(キャスク)などの分野で30年以上の経験・実績があります。
一方、スウェーデンでは有効資源の再利用が社会的に根付いており、原発等で使用されていた機器等も、金属として安全にリサイクルが図られています。スタズビック社は、1947年にスウェーデンの王立研究所として設立された世界有数の原子力研究機関です。1990年代に民営化され、スウェーデン、米国、英国、ドイツ、日本等で、事業を展開しています。スウェーデン、米国、英国において、リサイクル施設や使用済樹脂等処理施設を長年に渡って安全に運営してきた実績があります。
新合弁会社では、このような両社の実績、経験を融合し、廃炉に伴って発生する放射性廃棄物の処理・処分の課題に対応し、社会に貢献していきます。
(※)バックエンド分野
原子力発電に関わる燃料製造・発電所建設・運転などの「フロントエンド分野」に対し、放射性廃棄物の処理、核燃料サイクル等の後処理、原発の廃炉に関わる事業を「バックエンド分野」と呼んでいます。
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