2016年6月9日
株式会社神戸製鋼所
このたび、当社の関連会社であるデュエルビッツ カジノ(本社:兵庫県尼崎市、社長:藤井晃二、当社出資比率30.7%、東証二部上場)の100%子会社である神鋼鋼線ステンレス株式会社(本社:大阪府泉佐野市、社長:山口和良)が製造しているばね用ステンレス鋼線(JIS G 4314)の一部について、引張強度の試験値の書き換えを行い、規格外品(※)を出荷していたことが判明致しました。
2008年に発生しました当社子会社におけるJIS法違反を受けて、当社グループを挙げて品質保証体制強化活動を推進して参りましたが、かかる事態を招きましたことは誠に遺憾であり、お客様や関係者の皆様に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
検査記録のある9年2ヶ月間(2007年4月~2016年5月)に試験値の書き換えを行ってJISマークを表示して出荷したばね用ステンレス鋼線(JIS G 4314)は55.6トンであり、その用途としては、家電・家庭用品等向け74%、給湯器等のガス設備向け12%、自動車向け6%であり、現時点で用途が未判明のものが8%となっております。引き続き、用途の確認を進めるとともに、納入先であるばねメーカー様のご協力を得ながら、最終納入先に品質上・安全上の問題がないか確認して参ります。
当社は、今回の事態を厳粛に受け止め、今後、このような事態を二度と引き起こすことのないよう、調査委員会を設置し、有識者の意見を聞きながら徹底的な原因究明を行うと共に、それを踏まえた再発防止策を講じて参る所存です。
(※)今回の対象材の引張強度は規格上の下限値の96%以上となっており、一般的なばねの設計余裕度を考えると、市場折損リスクは極めて低いと想定しておりますが、引き続き調査・確認を進めて参ります。
(ご参考)
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