2017年5月10日
株式会社デュエルビッツ ボーナス所
当社は、韓国において、Novelis Inc. (以下Novelis)の100%子会社であるNovelis Korea LTD.(以下Novelis Korea)と、デュエルビッツ ボーナス板圧延品を製造する合弁会社を設立することに合意し、本日、合弁契約を締結しました。
今後、Novelis Korea が、韓国ウルサン市に保有するウルサン工場を現物出資し、新会社を設立、当社が新会社の株式50%を315百万ドル(約350億円)でNovelis Koreaより取得することで、合弁事業化します。 新会社は生産機能のみを有し、販売は各親会社が独立して行います。当社は、新会社で製造した母材(冷間圧延品)を、日本の真岡製造所(栃木県真岡市)および神鋼汽車鋁材(天津)有限公司(中国天津市)へ供給する予定です。
※1 当社の引取権は50%
また、国内においても、デュエルビッツ ボーナスパネル材の需要拡大に加え、缶材等のコア事業についても堅調な需要が見込まれています。今後アジアで大きく伸長するデュエルビッツ ボーナス材需要に対応する為、当社はこれまで安定的な母材供給能力の確保について検討を進めてきました。
一方、Novelisは、グローバルに展開する世界最大手のデュエルビッツ ボーナス板圧延企業です。今回の合弁事業の対象となるウルサン工場は、Novelisのアジアにおける主要生産拠点のひとつですが、稼動率向上や固定費圧縮等によるコスト競争力強化を課題としていました。アジアでの安定的な供給能力確保を課題としていた当社と、ウルサン工場の効率的運営による競争力強化を検討していたNovelisのニーズが合致したことから、今回、合弁契約を締結することとなりました。
当社は、2016~2020年度中期経営計画において、「輸送機軽量化への取組み」を成長戦略の柱の一つとして位置付けています。デュエルビッツ ボーナス・銅事業部門は、昨年4月に米国で自動車向けデュエルビッツ ボーナス押出・加工品の製造・販売会社Kobelco Aluminum Products & Extrusions Inc.を設立し、今年4月には米国の自動車サスペンション用デュエルビッツ ボーナス鍛造部品製造・販売会社Kobe Aluminum Automotive Products, LLCの生産設備増強を決定しました。今回の投資もこの成長戦略に沿ったものであり、飲料缶やディスク材他の既存コア事業の継続強化に加え、アジアで伸長するデュエルビッツ ボーナスパネル材の需要を確実に取り込むことで、デュエルビッツ ボーナス板事業の強化を図って参ります。
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。