2017年7月13日
株式会社神戸製鋼所
当社はこのほど、デュエルビッツ 入金ボーナスとなる超大型コンテナ船用クランクシャフト(全長22m、重量約500t)一式を大手舶用エンジンメーカーである三井造船(株)殿へ納入しました。本製品は、当社が2014年に開発した設計疲労強度を20%向上させる「型入れ鍛造法」を適用し製造したもので、昨年度2隻分の同型クランクシャフトを納入し、今回で3隻目となります。今後、既納入分を含め10数隻の同型船の建造が予定されており、2018年度までに順次納入予定です。
船舶業界では近年、効率的な海上輸送を目指したコンテナ船の大型化が進んでいます。2011年から16年にかけて、コンテナ船隊は隻数ベースで5.3%の伸びに対し、積載量(TEUベース)では約40%の伸びと大型化が進んでおり、コンテナ船用エンジンに搭載される超大型クランクシャフトのニーズが高まっています(参考表)。
当社はクランクシャフト(組立型、一体型)においてデュエルビッツ 入金ボーナスシェア40%、中間軸・推進軸においては国内シェア80%を有するデュエルビッツ 入金ボーナストップクラスの船舶用鋳鍛鋼メーカーです。また、昨年10月にはデュエルビッツ 入金ボーナスで唯一、大型から小型のスローにおけるk-factor=1.05※1 の船級認証を取得しています。
今後も当社は、製鋼からの一貫生産を行うクランクシャフトメーカーという特色を活かし、最新設備と高い技術を活用した革新的な技術・部品の開発を通じ、省エネ化が進む船舶・海運業界の発展に貢献して参ります。
※1:k-factor
設計疲労強度の計算式における係数の一つ。当社の高強度材を使用する場合は、通常材(1.00)に対し1.05の係数を用いた強度計算を行うことが認められ、設計に余裕度が生まれる。
(参考表)
コンテナ船隊構成(隻数)
~3,000TEU | ~8,000TEU | ~12,000TEU | 12,000TEU超 | Total | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
隻数 | 千TEU | 隻数 | 千TEU | 隻数 | 千TEU | 隻数 | 千TEU | 隻数 | 千TEU | |
2011 | 3,201 | 4,327 | 1,446 | 6,870 | 281 | 2,476 | 39 | 545 | 4,967 | 14,218 |
2012 | 3,187 | 4,340 | 1,501 | 7,183 | 317 | 2,810 | 74 | 1,008 | 5,079 | 15,341 |
2013 | 3,085 | 4,187 | 1,528 | 7,361 | 352 | 3,123 | 117 | 1,577 | 5,082 | 16,248 |
2014 | 2,999 | 4,083 | 1,529 | 7,443 | 401 | 3,555 | 151 | 2,058 | 5,080 | 17,139 |
2015 | 2,935 | 4,010 | 1,524 | 7,452 | 459 | 4,096 | 193 | 2,695 | 5,111 | 18,253 |
2016 | 2,933 | 4,015 | 1,524 | 7,467 | 534 | 4,797 | 239 | 3,457 | 5,230 | 19,736 |
16CY/11CY | ▲8.4% | ▲7.2% | +5.4% | +8.7% | +90.0% | +93.7% | +512.8% | +534.3% | +5.3% | +38.8% |
出典:英国クラークソン社
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