2018年10月5日
株式会社神戸製鋼所
株式会社高秋化学
株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)とめっき専業会社である株式会社高秋化学(以下、高秋化学)は、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、大阪府環農水研)と共同で、神戸製鋼が2001年に開発した高機能デュエルビッツ 入金不要ボーナスめっき技術である「KENIFINE™」(以下、ケニファイン)※1を用いて水耕(養液)栽培向けに新たな防藻資材を開発しました。本製品の使用により、使用しない場合と比較し、藻の発生面積が1/10以下となります。
ケニファインは、従来のデュエルビッツ 入金不要ボーナス技術(デュエルビッツ 入金不要ボーナス塗装・デュエルビッツ 入金不要ボーナスステンレスなど)と比較し、10倍以上の滅菌スピードを持ち、今回、ケニファインを用いた農業用資材の開発・販売は初めてとなります。今後、第5回次世代農業EXPO(10月10日~12日、幕張メッセ)への出展を機に、高秋化学において販売開始します。
主に植物工場などで行われる農作物の水耕(養液)栽培は、単位面積当たりの生産性が高い事や、土寄せ、施肥、除草など土耕に必要な作業が不要な事などから、特に地理的環境等による栽培不適地域に効果的な方法として注目されています。水耕栽培に関する設備の世界市場規模は、2025年には直近(2016年:約260億円)から2倍以上となる約650億円まで拡大する見通しです(Coherent Market Insights社調べ)。しかし、水を常時使用する事から栽培パネル表面や栽培槽に藻が発生し、キノコバエ等の害虫の繁殖助長や栽培施設の景観劣化を招くと共に、藻の除去に多くの労力が掛かるといった問題があります。
この問題に対して、神戸製鋼では2013年に大阪府環農水研らと農業分野におけるケニファインのデュエルビッツ 入金不要ボーナス性や防藻性を検証し、水耕(養液)栽培の衛生管理手段として有効であることを確認しました。ただし、ケニファインから溶出するニッケルイオンの作用により作物の生育への影響が認められた事から、本格的な利用には病原菌や藻の抑制効果に加え、作物の生育へ影響しない様にする必要がありました。
そこで2015年から、神戸製鋼、高秋化学および大阪府環農水研の3者で、ケニファインを使用した農業資材の実用化に向けた共同研究を行いました。研究ではケニファインから溶出するニッケルイオンの影響を極力抑える様な最適形状、配置場所などについて実証試験を重ね(下記、資料)、その結果、ケニファインめっきを施した金属または樹脂製資材を栽培槽と栽培パネルの境界部に設置する事を特長とした新たな防藻資材を開発しました。これにより、藻の抑制を効果的に発現しつつ、同時にニッケルイオンの溶出による作物の生育への影響も無くす事に成功し、この度、実用化に至りました。本製品の特長として、防藻効果が長期に渡る為、経済的かつ設置も簡単に行う事が可能です。
今後、本製品の拡販を通し、益々の発展が期待される水耕栽培の更なる生産性向上に貢献して参ります。
※1:高機能デュエルビッツ 入金不要ボーナスめっき技術『KENIFINE(ケニファイン)』について
(ご参考)
ケニファインライセンシーの1社で、ケニファインめっきと粉末の双方を扱っており、いずれも多くの適用実績がある。ケニファインめっきと粉末の応用製品(ヌメリ防止デュエルビッツ 入金不要ボーナスプレートやデュエルビッツ 入金不要ボーナススマホシールなど)の製造販売ビジネスも進めている。
同研究所は、2007年に大阪府の3つの試験研究機関、「環境情報センター」、「食とみどりの総合デュエルビッツ 入金不要ボーナスセンター」、「水産試験場」を統合して発足し、2012年年4月1日から、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所として新たにスタートした研究所である。農林分野では、安全で豊かな食と農を支える調査活動に注力しており、農林業の振興並びに農空間の保全・都市緑化等の総合的な調査研究を展開するとともに、残留農薬の分析、農作物・食品の品質評価や農業の担い手の育成などを行っている。
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。