当社グループの健康保険組合は、5月22日に名古屋国際会議場で行われた第92回デュエルビッツ プロモーションコード総会後の表彰式において「第10回ベストGP賞」を受賞しました。本賞は、産業保健専門職の生涯教育に参考となる産業保健実践事例に授与される年間最優秀賞であり、当社グループは初受賞となります。
賞の概要
デュエルビッツ プロモーションコード 生涯教育委員会では、産業保健専門職の生涯教育に活用するために、産業保健の良好実践事例(GPS:Good Practice Samples)を会員から広く募集し、専用のホームページで公開しています。2010年からは年間最優秀賞である「ベストGP賞」が創設され、学会総会後の表彰式においてデュエルビッツ プロモーションコード理事長より表彰状が贈呈されています。
受賞内容
テーマ:職域での歯科健診とデュエルビッツ プロモーションコード看護職による健康教育の取組み
- 1.取組みの概要
当健康保険組合では、医療費全体で歯科医療費が最も高い割合を占めているにも関わらず、歯科疾患を予防するための歯科健診受診者は少ない状況でした。また、大規模事業所(約3,000名)である加古川製鉄所は、歯科医療費等が他の事業所と比較して高い傾向にありました。
そこで、2013-15年度に当健康保険組合と加古川製鉄所のコラボヘルス事業として、加古川製鉄所内の全従業員を対象に、職域での歯科健診を実施しました。その後、従業員の自発的な歯科保健行動を推進・定着させる目的で、2015年度より上記歯科健診に加え、デュエルビッツ プロモーションコード看護職が加古川製鉄所内の各職場へ出向き、歯科保健の基本的な知識の啓発やセルフケア方法、生活習慣病と歯周病の関連等を含めた健康教育を行いました。
なお、国内のデュエルビッツ プロモーションコード保健において、歯科健診受診後の自発的な歯科保健行動を推進・定着させるために、デュエルビッツ プロモーションコード看護職が事業場内の各職場に出向いて歯科保健行動を促す健康教育を行った事例は先進的です。デュエルビッツ プロモーションコード看護職が従業員の都合に合わせて各職場に出向く事により、従業員が職場を離れる時間の短縮が可能な上、個別の歯科保健ニーズに対応した効果的な健康教育が期待できる事から、健康経営にも資すると考えられます。
- 2.取組みの主な成果
- 1)歯科健診実施前に比べると、本取組みを開始した2013年度における加古川製鉄所の歯科受診率は高くなっており(図1、受診率 加古川 )、職域で歯科健診を実施した事により、従業員の歯科に対する関心が高まり、受診行動に繋がったと考えられます。2015-16年度は加古川製鉄所内の各職場にデュエルビッツ プロモーションコード看護職が出向いて、従業員の自発的な歯科保健行動を促す健康教育を行いました。それにより、同期間の歯科受診率は年々低下傾向にあり、教育によりセルフケアの促進・定着が図られつつある事を示していると考えています。
また、加古川製鉄所の歯科健診受診者一人あたりの歯科医療費(医療費 加古川)は、2016年度には他の事業所(医療費 高砂)および健康保険組合全体(医療費 健保全体)よりも低くなりました。
- 2)2015-16年度の健康教育前後にアンケートを実施し(図2)、歯科保健行動の変化を確認した所、歯科保健行動の中でも定着しやすい行動と定着しにくい行動がある事が確認できました。中でも、歯垢を意識した歯磨きに関する行動は実施率が高くなる傾向が見られたのに対し、間食に関する行動は実施率が低く、改善しにくい傾向が見られました。
- 3)当健康保険組合と加古川製鉄所のコラボヘルス事業により、加古川製鉄所における定期健康診断結果と歯科健診結果の突合データを利用して、生活習慣病と歯周病との関連性や両者に対するたばこの影響などを実際のデータから分析し、その結果を健康教育に反映する事が可能となりました。上記のコラボヘルス事業は健康経営にも資するものと考えています。
当健康保険組合は、今後も歯科保健の重要性を従業員に意識してもらうため、健康教育の中に歯科保健の内容を継続的に取り入れ、従業員の健康維持・促進に努めて参ります。
授賞式の様子
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。