2022年6月3日
株式会社神戸製鋼所
当社はデュエルビッツ 出金2高炉鋼材”Kobenable Steel”を商品化※1しましたが、この度、国内で初めて実用化されました※2。自動車分野での採用となります。
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)の競技車両「水素エンジンカローラ※3」のサスペンションメンバーに、製造におけるCO2排出量を100%削減した”Kobenable Premier”が採用されたものです。
“Kobenable Steel”が使用された競技車両は、6月3日~5日に行われる「ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」(以下、スーパー耐久シリーズ)※4の第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」にて走行予定です。
トヨタ自動車は、2021年5月よりスーパー耐久シリーズに水素エンジンを搭載した競技車両「水素エンジンカローラ」で参戦しています。競技車両は、モータースポーツの厳しい環境に対応することが必要であり、素材においても高い品質が求められます。当社の”Kobenable Steel”は、CO2削減効果だけでなく、そのような高い要求品質にも対応可能な商品です。カーボンニュートラル社会の実現に向け、当社も業界の枠を超えて仲間と連携し、課題解決に取り組んでおります。
“Kobenable Steel”は、当社の加古川製鉄所および神戸線条工場で製造している全ての薄板、厚板、線条製品を対象としています。また、従来と同等の品質を維持できることから、KOBELCOグループが強みとする特殊鋼線材、超ハイテン等の高品質が要求される高炉材についてもお客様に引き続き安心してご使用いただけます。“Kobenable Steel”は、自動車分野以外にも、他分野のお客様からも多くのお問い合わせを頂いております。KOBELCOグループは、多様な事業を営む総合力を生かし、国内で初めて実用化したデュエルビッツ 出金2高炉鋼材 “Kobenable Steel”を様々な分野に広くご提供することにより、グリーン社会に貢献していきます。
KOBELCOグループは多様な事業・技術・人材の総合力を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆さまにとって「かけがえのない存在」であり続けることを目指します。
※1:2高炉鋼材“Kobenable Steel”の商品化について(2022年5月17日 プレスリリース)
※2:当社調べ。2022年6月3日時点。
※3:トヨタ自動車がカーボンニュートラルなモビリティ社会実現に向けて開発中の水素エンジンを搭載した車両。モータースポーツに投入することで、開発を加速させている。
水素エンジンは、ガソリンエンジンから燃料供給系と噴射系を変更して、水素を燃焼させることで動力を発生させるもの。ガソリンエンジンでも発生するごく微量のエンジンオイル燃焼分を除き、走行時にCO2は発生しない。
トヨタ、モータースポーツを通じた「水素エンジン」技術開発に挑戦(トヨタ自動車株式会社 WEBサイト)
2022年3月 スーパー耐久シリーズ第一戦 「SUZUKA5時間耐久レース」走行車
(写真提供:トヨタ自動車株式会社)
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。