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デュエルビッツ 入金不要ボーナス®デュエルビッツ 入金不要ボーナス/新技術情報提供システム(NETIS)への登録について

2024年3月11日

株式会社神戸製鋼所

当社は塗装とのマッチング機能を具備させた高湿潤環境対応型耐食鋼板デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」を鉄鋼業界で初めて開発し、商品化しました。また、令和6年2月20日付けで国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました。登録番号は「KK - 230071 - A」です。

近年、社会インフラの老朽化が急速に進展する状況下で、計画的な維持管理の推進が求められる中、腐食損傷比率が大きい鋼橋では、耐久性の高い材料の活用や、構造改良による腐食環境の改善が課題となっています。

鋼橋の腐食状況は、建設地点におけるマクロ腐食環境や、構造部位によるミクロ腐食環境の違いにより、均一でありません。特に桁端部は狭隘、閉鎖的空間のうえ、路面端部に設置されている伸縮装置が経年劣化した場合、路面からの凍結防止剤や雨水、土砂の流れ落ちや堆積により、高湿潤環境になり易いため、部材腐食が生じ易く、腐食進行も速いと考えられています。

そこで、当社は、橋梁用鋼板のひとつであるロングライフ塗装用鋼板(商品名:エコビュー®)に、Ta、Mg、REMを適量添加したデュエルビッツ 入金不要ボーナス®」を開発、商品化しました。デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」をご使用頂くことにより鋼自体の高耐食化(Ta添加効果)に加えて、ジンクリッチペイント※1中の腐食生成物の緻密化による環境遮断効果(Mg添加効果)や鋼材塗膜界面の保護作用効果(REM添加効果)が得られ、高湿潤環境下でも塗装弱点部からの腐食進行を抑制することが可能となります。

また、デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」はNETISにも登録されました。NETIS(New Technology Information System)は、国土交通省が民間で開発された優れた新技術を公共工事に積極的に活用していくために、これらの新技術に関わる情報を広く開示・提供することを目的としたシステムです。 NETIS登録されたことで、お客様が設計および施工段階において容易に採用できるようになったため、今後採用拡大に向けた利用技術提案活動を推進して参ります。

当社は、デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」の特長を活かした提案活動を通じ、当社グループのマテリアリティのひとつである「安全・安心なまちづくり・ものづくりへの貢献」を推進して参ります。

デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」とは

塗装を施した橋梁については、一般的な溶接構造用圧延鋼材(JIS G 3106;SM材)、橋梁用高降伏点鋼板(JIS G 3140;SBHS材)が使用されていますが、錆に対する効果的な腐食抑制機能を有していないため、塗膜欠陥部を起点に錆が進行しやすく、定期的な塗り替えが必要となります。

当社は、鋼橋の塗装塗り替え周期の延長およびライフサイクルコスト低減に寄与する厚鋼板デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」を業界に先駆けて2001年に商品化しました。ライフサイクルコスト最小化に向けた提案活動の実施によりこれまで約60橋に採用頂き、加えて、鋼橋の耐食性向上に資する研究開発も推進して参りました。

近年、塗料も高耐久化しており、防食下地にジンクリッチペイントを用いる重防食塗装が鋼橋に使用されるようになってきた中、デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」は、重防食塗装の劣化メカニズムに着眼し、鋼材と塗装成分とのマッチングにより、従来の該当JIS規格をすべて満足した上で塗膜下腐食抑制機能を高めた鋼材です。

橋梁の腐食環境は不均一であり、腐食進行が速い桁端部材に全面塗装塗り替えタイミングが依存すると仮定した場合、デュエルビッツ 入金不要ボーナス®」を鋼橋の桁端部に適用することにより、従来鋼に比べて塗装塗り替え周期が1.5倍に長期化すると考えています。

道路橋桁端部の腐食環境と腐食傾向

道路橋桁端部のデュエルビッツ 入金不要ボーナス環境とデュエルビッツ 入金不要ボーナス傾向

  • ※1 ジンクリッチペイント
    亜鉛末を多量に含んだ下塗り塗料で、亜鉛の犠牲防食作用を利用して鋼材の腐食を抑制する塗料です。

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(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

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