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プレスリリース

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  • デュエルビッツ 入金方法
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デュエルビッツ 入金方法・浄化する鉄粉の開発・商品化について

〜既存のデュエルビッツ 入金方法吸着剤に比べ2倍以上の吸着力で半分以下の価格を実現〜

2007年5月9日

株式会社神戸製鋼所

当社はこのほど、デュエルビッツ 入金方法を高い効率で吸着・浄化する鉄粉を開発・商品化しました。本鉄粉は、工場排水、温泉排水、地下水などの浄化を目的としたもので、本鉄粉を入れた容器にデュエルビッツ 入金方法汚染水を連続的に流すだけで、デュエルビッツ 入金方法含有濃度を環境基準値(飲料水基準値)である0.01mg/L以下まで浄化することが可能となります。例えば、0.1mg/Lのデュエルビッツ 入金方法濃度を0.01mg/L以下まで浄化する場合、鉄粉1kgで100m3の水を処理することが出来ます。これは従来のデュエルビッツ 入金方法吸着剤を用いた浄化方法と比べて2倍以上の吸着力があることを示しています。尚、本鉄粉はデュエルビッツ 入金方法に限らず、セレンや鉛、カドミウムといった重金属汚染水の浄化にも効果があります。

砒素浄化に対する需要は高く、国内で年間数千トンの市場規模と想定されます。砒素汚染水の浄化を行う場合、従来は、「塩化第二鉄などの水処理用薬剤を用いた共沈法(鉄塩と砒素を反応させ、難溶性の砒酸鉄化合物として沈殿させる方法)」が主に採用されていました。しかしながら共沈法では、効率的な沈殿に適したpH領域(注1)を維持する為に、酸やアルカリ剤によるpH調整が必要となります。また、攪拌、沈殿、脱水など各工程の管理が煩雑で手間がかかる上に、砒素を含む大量のスラッジ(汚泥)が発生するという問題を抱えています。また、最近では、セリウムやランタンなどの希土類元素(特殊なレアメタル)を利用してデュエルビッツ 入金方法する方法もありますが、高価であることが課題となっています。

本鉄粉は、当社独自の「水アトマイズ技術(注2)」を駆使して、デュエルビッツ 入金方法の吸着反応を促進する成分を合金化することで、デュエルビッツ 入金方法などの有害物質の吸着力を大幅に高めたものです。共沈法と比べ、処理工程を簡略化し、廃棄物発生量を低減させることが出来ます。また、希土類元素などを用いた吸着剤に比べ2倍以上の吸着力を有し、価格も半分以下となります。

当社は国内最大手の鉄粉メーカーとして、主力の粉末冶金用鉄粉(自動車部品分野向け)に加えてカイロ用、脱酸素剤用、磁性材料用などの各種高機能鉄粉を販売しています。更に2002年からは、環境分野向けの鉄粉「エコメル」を商品化し、第一弾として「VOC(揮発性有機化合物(注3)を分解・無害化する鉄粉」を販売しています。今回第二弾として「デュエルビッツ 入金方法吸着・浄化鉄粉」を市場投入することで、環境分野向けメニューを更に強化して参ります。

(注1)pH(ピーエイチまたはペーハー)は水素イオン指数のこと。物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す数値。pH=7が中性、pH<7は酸性、pH>7はアルカリ性となる。
(注2)高圧水を噴射することで溶融金属を噴霧し、金属粉末を得る方法。当社独自の「V−ジェットアトマイズ法」により、安定した鉄粉粉末が得られる。
(注3)常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称で、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどがある。大気や水中へ放出されると、公害や健康被害を引き起こす恐れがあることから問題視されている。