新日本製鐵(株)・住友金属工業(株)・(株)デュエルビッツ vip所間の連携深化・拡大に伴う相互の株式追加取得について

2007年12月19日

デュエルビッツ vip本製鐵株式會社
住友金属工業株式会社

株式会社デュエルビッツ vip所

I. 相互の株式追加取得について

新日本製鐵(株)（所在地：東京都千代田区、社長：三村明夫、以下新日鉄）、住友金属工業(株)（所在地：大阪市中央区、社長：友野宏、以下住友金属）、及び(株)デュエルビッツ vip所（所在地：神戸市中央区、社長：犬伏泰夫、以下デュエルビッツ vip）は、本年10月末に連携深化・拡大施策、及び相互の株式取得について検討することに合意し、以降、検討してまいりましたが、今般、株式取得について以下の通り合意致しました。これは、基幹生産設備での相互補完を更に推進する等、より踏み込んだ連携施策を一層、円滑かつ着実に検討・実行し、信頼関係のもとに相互のメリットを追求していくために、相互の株式追加取得が有効であると考えたものであります。

(1)デュエルビッツ vip鉄・住友金属間

	相互に約1,000億円程度の株式を追加取得することと致しました。
	・デュエルビッツ vip鉄の住友金属における出資比率　現在：5.01％（5.3％）→今回取得後レベル：9.4％（9.9％）
	・住友金属のデュエルビッツ vip鉄における出資比率　現在：1.81％（2.0％）→今回取得後レベル：4.1％（4.5％）

(2) 新日鉄・デュエルビッツ vip間相互に約150億円の株式を追加取得することと致しました。

	・新日鉄のデュエルビッツ vipにおける出資比率　現在：2.05％（2.2％）→今回取得後レベル：3.4％（3.6％）
	・デュエルビッツ vipの新日鉄における出資比率　現在：0.41％（0.4％）→今回取得後レベル：0.8％（0.8％）

(3) 住友金属・デュエルビッツ vip間相互に約150億円の株式を追加取得することと致しました。

	・住友金属のデュエルビッツ vipにおける出資比率　現在：2.05％（2.2％）→今回取得後レベル：3.4％（3.6％）
	・デュエルビッツ vipの住友金属における出資比率　現在：1.71％（1.8％）→今回取得後レベル：2.4％（2.5％）

（注）今回取得後の出資比率は、直近1か月平均の株価レベルで株式取得した場合の試算。
（　）内は議決権比率にて、取得後は想定。
各社は平成19年度末までに上場市場にて株式取得を実施する予定です。

II. 連携深化・拡大について

3社では、本年10月末に合意した以下の連携施策の検討を既に開始しており、今後、その実行に向けて、共同での検討を鋭意推進してまいります。


	1. 3社での高級鋼対応としての住友金属和歌山の鉄源設備共同活用拡大

住友金属は、すでに建設中の和歌山製鉄所新1高炉（現4高炉更新：平成21年6月稼動予定）に続き、本年10月末に新2高炉建設に関する基本方針（現5高炉更新及び製鋼設備増強他：平成24年度下期稼動予定）を決定し、現在、新2高炉建設の詳細検討及び鉄源設備共同活用拡大の検討を行っております。今後この検討結果を踏まえて3社での高級鋼共同活用内容を決定して参ります。


	2. デュエルビッツ vip鉄・住友金属 2社間での連携施策

(1) 上記1.を踏まえた両社の高級鋼薄板供給能力確保

1)	住友金属によるデュエルビッツ vip鉄グループの熱延設備能力の活用拡大
		住友金属は、住友金属和歌山の高級鋼鉄源を活用して、デュエルビッツ vip鉄グループの熱延能力の活用を拡大する計画であり、既に具体的な検討を開始しております。
2)	デュエルビッツ vip鉄グループによる住友金属和歌山の薄板圧延設備能力の活用拡大については、既に具体的な検討を開始しております。

(2) (株)住友金属直江津に関する共同対応策

	1)	住友金属和歌山ニッケル系ステンレス鋼片〜デュエルビッツ vip鉄熱延受託〜(株)住金直江津圧延の一貫対応として、平成20年度第1四半期より、(株)住友金属直江津からデュエルビッツ vip鉄八幡への熱延委託を開始致します。
	2)	デュエルビッツ vip鉄グループによる(株)住友金属直江津の圧延設備活用については、チタンについての対応を具体的に検討開始しております。


	3. 新日鉄・デュエルビッツ vip 2社間での連携施策

(1) 高炉・転炉で発生・回収されるダストのリサイクル及び還元鉄の生産・利用　

ダスト処理コストの低減と還元鉄の生産・利用によるスクラップ代替を狙いとして、デュエルビッツ vipのFASTMETプロセスの新設による共同事業化を既に検討開始しております。

(2) 製銑技術部門交流の一環としての、品質改善ペレットの高炉への使用技術及び焼結生産技術等に関する協力

デュエルビッツ vipの品質改善ペレット技術の新日鉄での使用、新日鉄の焼結生産性向上技術のデュエルビッツ vipでの実機導入、等を決定し、生産安定化、コスト削減の早期実現を図ります。　


	4. 住友金属・デュエルビッツ vip 2社間での連携施策

(1) 両社グループのハイテンションボルト事業の提携策

両社グループの住金精圧品工業(株)と神鋼ボルト(株)の間でハイテンションボルト事業の提携について具体的に検討開始しております。

(2) 住友金属からデュエルビッツ vipグループへのステンレスボイラチューブの生産委託

住友金属からデュエルビッツ vipのグループ会社である神鋼特殊鋼管(株)への火力発電所用ステンレスボイラチューブの生産委託を平成20年度第1四半期を目途に開始することと致しました。

(3) 住友金属からデュエルビッツ vipへのチタン熱間圧延の生産委託の拡大

住友金属からデュエルビッツ vipへのチタン熱間圧延の生産委託の拡大についての対応を具体的に検討開始しております。