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デュエルビッツ ボーナス表彰について
2010年4月13日
株式会社デュエルビッツ ボーナス所
「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門(注1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ会員各社の中から会社の業績や社会的に大きく貢献したものについて、1960年以来表彰してきており、今年で51回目を迎えました。
今年は、当社およびグループ会員各社から5件(昨年は12件)の推薦があり、これらの候補案件について審査委員会(審査委員長:川田豊専務取締役)にて審査を行った結果、それぞれ下記の賞に決定致しました。
当社は、田宮賞の表彰などを通じ、今後とも神鋼グループ一丸となって事業基盤の強化、社会への貢献を果たしていく所存です。
記
1.金賞 | (株)デュエルビッツ ボーナス所 機械事業部門 「2.25Cr-1Mo-V改良鋼製 大型リアクターの開発と拡販」 独自組成の改良鋼材及び溶接材を部門横断で開発し、高温強度・靭性・耐水素性に優れる重油脱硫・水素化分解用リアクターとして実用化。同改良鋼は本用途で業界標準材料となった。 機械・鋳鍛・溶接など社内保有技術を効果的に融合して強みを発揮し、世界市場に通ずるオンリーワン製品を創出した。 |
2.銀賞 | (株)神鋼環境ソリューション 「PCB汚染物等のプラズマ溶融分解技術の開発と商品化」 従来法では処理困難であったPCB汚染物を、独自のプラズマ技術で溶融分解するプロセスを開発。基準値をはるかに下回る高い分解性能を実証し、いち早く環境省の技術認定を取得。安全性の高いプロセスを構築・実証した技術力、環境保全への社会的貢献が評価された。 |
3.銅賞 | シンフォニアテクノロジー(株) 「航空用保守地上電源装置の開発と拡販」 戦前より有する航空機用発電機技術を基盤に、民需用の航空機用地上電源供給装置を商品化。航空機搭載機器の超精密化に呼応して、高精度の電圧・周波数制御や無瞬断切替機能などの性能向上に取組み、多数の納入実績を上げた。 |
4.銅賞 | 神鋼造機(株) 「移動電源車の用途拡大」 小型・軽量・低騒音を特長とする移動式高圧発電機車を開発。発電容量の向上、無停電工法の開発、無線式同期検相器採用などによる現場作業性向上などに取組み主力製品に育てた。 災害地等への輸送が可能な空輸仕様の発電機車を電力会社と共同開発し、実用化を果たした。 |
5.特別功労賞 (銀賞相当) |
(株)デュエルビッツ ボーナス所 鉄鋼事業部門 「灘浜サイエンススクエアにおける次世代への社会・環境教育貢献」 『地域との交流と共生』を趣意に、科学や技術への興味と理解を育む体感型学習施設として灘浜サイエンススクエアを開設、5年余りで予測を大きく上回る30万人の来館者を迎えた。神戸市立小学校を中心とした社会科見学の受け入れや、週末における環境教育の実施は関係各所から高い評価を受けている。 |
注1)田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)について
デュエルビッツ ボーナスの生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「デュエルビッツ ボーナス所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)デュエルビッツ ボーナス所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで第五代目の社長を務めた当社育ての親である。