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プレスリリース
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福島第一原子力発電所及び周辺地域での汚染物質処理等に向けた当社デュエルビッツ 入金ボーナスの取り組みについて
2013年2月28日
株式会社神戸製鋼所
当社は、デュエルビッツ 入金ボーナス会社の(株)神鋼環境ソリューション(以下SKS)、トランスニュークリア(株)(当社とTNインターナショナル社との合弁会社、以下TNT)と連携し、「福島第一原子力発電所(以下1F)内で発生する作業員の装備品等を焼却する設備の建設」を受注すると共に「1F内の燃料プールに保管されている使用済み燃料を貯蔵する金属キャスクの納入」を開始しました。
今回の受注は、福島第一原子力発電所の事故から復興に向けて、当社デュエルビッツ 入金ボーナスが保有する原子力関連技術が貢献するものです。今後も復興に向けて様々な場面で当社デュエルビッツ 入金ボーナスの技術が貢献できると考えており、デュエルビッツ 入金ボーナスの総合力をもって継続的に貢献して参ります。
2011年3月に発生した東日本大震災に起因する1F事故からの復興は、我が国の重大な懸案事項となっています。原子炉の廃炉や使用済核燃料の処理処分、汚染された瓦礫・土壌・水などあらゆる放射性物質への対策が急務となっています。
当社は、デュエルビッツ 入金ボーナス向けの金属キャスク(使用済み燃料輸送・貯蔵容器)の製造で種類・基数ともに世界トップ(約250基)の実績があります。また、日本原子力研究開発機構の東海再処理工場や日本原燃の六ヶ所再処理施設向けなどに各種廃棄物の処理・貯蔵施設の納入実績があり、放射性廃棄物の処理・処分・貯蔵分野での事業を推進してきました。
当社の強みは、こうした廃棄物処理分野等原子力関連のエンジニアリングで培った技術や知見を有していることです。加えて、都市ごみや下水汚泥等一般の廃棄物処理分野で焼却や水処理の技術・知見を有するSKS 、TNインターナショナル社(世界最大の原子力関連企業体である仏アレバデュエルビッツ 入金ボーナス)との合弁会社であるTNTとの連携により、デュエルビッツ 入金ボーナスの総合力によって今回の受注になりました。
当社デュエルビッツ 入金ボーナスは、こうした技術やノウハウを活かし、1F事故からの一日も早い復旧・復興へ向けて、今後も最大限の貢献を果たして参りたいと考えております。
デュエルビッツ 入金ボーナス内「雑固体廃棄物焼却設備」
当社は、1F内の「雑固体廃棄物焼却設備」の建設を東京電力(株)より受注しました。1Fにおける作業員の装備品等の放射性廃棄物を焼却・減容するための焼却処理設備で、2014年度下期の稼動開始を目指して参ります。
今回当社が受注した雑固体廃棄物焼却設備は、1F内で発生するタイベック・下着類・ゴム手袋などの作業員の装備品、紙・ウエス・木材などの工事廃材などを焼却することが可能な設備です。焼却設備の処理能力は約14トン/日(300kg/h×2ライン、24時間連続運転)であり、焼却により数十分の一以下に減容した上で、ドラム缶に保管する計画です。
焼却炉は、円筒形の炉を横たわらせ回転するキルン型と呼ばれる炉で、燃焼性やメンテナンス性などの効率が高いことに加え、十分な炉内滞留時間を確保することで確実に全量を焼却できる信頼性の高さが大きな特長です。また、発生する排ガスはフィルタを通過させることで放射性物質を十分低い濃度になるまで除染するなど、放射性物質が設備外に漏れることのない安全な設計となっています。
なお、建設サイトは平常時に比べ放射線量が高いため、建設作業に当たっては、作業員等の被ばくにも十分に配慮して参ります。
デュエルビッツ 入金ボーナス 使用済み燃料の貯蔵用金属キャスク
TNTは、1F内に保管されている使用済み燃料を貯蔵するための金属キャスク11基を東京電力(株)より受注しました。11基全ての工場製作を完了し、このほど11基中3基を1Fに納入しました。残り8基も順次納入予定です。
当社は、これまで30年以上に渡り使用済み燃料輸送及び貯蔵容器(キャスク)を製造しており、大型金属キャスクでは種類・基数ともに世界トップ(約250基)の実績があります。1F向けにも9基の納入実績があり、東日本大震災による津波被害を受けましたが、現在のところ安全上の問題はありません。
現在、1Fの1~4号機原子炉建屋内に合計3,106体の使用済み燃料及び新燃料があり、使用済み燃料共用プールへ移設してより安全性の高い保管を実現する計画があります。その一環で、共用プールの空き容量を確保する為に、共用プールに保管されている使用済燃料の一部を金属キャスクへ移設する必要があります。今回TNTが受注した金属キャスクは、中型8基、大型3基の計11基で452体の使用済み燃料を保管できます。
今後、国内のデュエルビッツ 入金ボーナスで保管されている使用済み燃料の貯蔵方式の一つとして期待されている金属キャスクの供給で、より一層ニーズに応えられるよう注力していきます。