2021年12月24日
株式会社神戸製鋼所
当社は、本日開催の取締役会において、当社のデュエルビッツ 登録である株式会社コベルコ マテリアル銅管(以下、「KMCT」といいます。)の当社が保有する株式の全てを、エムキャップ七号株式会社※(以下、「MCAP社」といいます。)に譲渡(以下、「本譲渡」といいます。)することを決議しましたので、お知らせいたします。なお、本譲渡に伴い、KMCT並びにKMCTの子会社であるKobelco & Materials Copper Tube (Thailand) Co., Ltd.、Kobelco & Materials Copper Tube (M) Sdn. Bhd.及び秦野パイプセンター株式会社は当社のデュエルビッツ 登録から除外されることになります。
KMCTの株式譲渡については、2019年9月27日付「デュエルビッツ 登録に関するお知らせ」にてお伝えしましたとおり、KMCTの企業価値向上を企図し、譲渡の準備を進めておりましたが、その後、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響により、実行予定日を延期し、さらに2020年12月24日付「デュエルビッツ 登録の実行の中止のお知らせ」にてお伝えしましたとおり、譲渡の実行を中止いたしました。しかしながら、KMCTの今後の成長に資する方策については引き続き検討を重ねてまいりました中、今般、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響はあるものの、一定の事業環境の回復、業績の改善の見通しの目処が立ったことから、本譲渡の合意に至りました。
また、本譲渡により、特別損失の発生が見込まれますので、併せてお知らせいたします。
※ MCAP社は、株式会社丸の内キャピタル(以下、「丸の内キャピタル」といいます。)が管理・運営する丸の内キャピタル第2号投資事業有限責任組合がその持分の全てを保有する特別目的会社です。
KMCTは、2004年に当社と三菱マテリアル株式会社(以下、「三菱マテリアル」といいます。)の国内及び東南アジア地区における銅管事業の統合により設立され、空調用銅管、建築・給水給湯用銅管等の製造・販売を手掛けております。
現在、当社グループは「KOBELCOグループ 中期経営計画(2021~2023年度)」において、実践すべき最優先課題として「安定収益基盤の確立」と「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げております。その中で、素材系事業については、戦略投資の収益貢献及び不採算事業の再構築を重点施策と位置づけ、取り組んでおります。KMCTの手掛ける銅管事業につきましても、これまで培ってきた基盤を活かしつつ、将来の成長、発展に向けた最適な施策をとるべく、様々な検討を重ねてまいりました。
その結果、KMCTが将来にわたり一層の業容拡大、事業成長、そして企業価値を向上させるためには、丸の内キャピタルによる経営面及び資金面での全面的な支援を活かして事業運営することが最も有効であるとの判断に至りました。
本譲渡において、当社は当社が保有するKMCTの発行済株式の55.00%、三菱マテリアルは三菱マテリアルが保有するKMCTの発行済株式の45.00%を譲渡する予定です。
(1)名称 | 株式会社コベルコ マテリアル銅管 | ||||
---|---|---|---|---|---|
(2)所在地 | 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 | ||||
(3)代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 角田 秀夫 | ||||
(4)事業内容 | 空調用銅管、建築・給水給湯用銅管等の製造・販売 | ||||
(5)資本金 | 6,000百万円 | ||||
(6)設立年月日 | 2004年4月1日 | ||||
(7)大株主及び持株比率 | 株式会社神戸製鋼所:55.00% 三菱マテリアル株式会社:45.00% |
||||
(8)上場会社と当該会社との間の関係 | 資本関係 | 当社は、当該会社の株式の55.00%を保有しております。 | |||
人的関係 | 当該会社の取締役2名を当社の役職員が兼務しております。 | ||||
取引関係 | 当該会社の金融機関からの借入に係る債務保証があります。
当社は当該会社と研究支援、知財支援等の取引があります。 |
||||
(9)当該会社の最近3年間の経営実績及び財政状況(単体) | |||||
決算期 | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | ||
純資産 | 12,334 百万円 | 9,280 百万円 | 11,070 百万円 | ||
総資産 | 28,248 百万円 | 27,527 百万円 | 28,258 百万円 | ||
一株当たり純資産 | 205,581 円 | 154,673 円 | 184,502 円 | ||
売上高 | 51,626 百万円 | 47,888 百万円 | 39,759 百万円 | ||
営業利益 | 632 百万円 | 459 百万円 | 519 百万円 | ||
経常利益 | 530 百万円 | 283 百万円 | 517 百万円 | ||
当期純利益 | 573 百万円 | 165 百万円 | △557 百万円 | ||
一株当たり当期純利益 | 9,557 円 | 2,761 円 | △9,284 円 | ||
一株当たり配当金 | 4,779 円 | 24,908 円 |
(1)名称 | エムキャップ七号株式会社 |
---|---|
(2)所在地 | 東京都千代田区丸の内三丁目1番1号 |
(3)代表者の役職・氏名 | 入江和彦 |
(4)事業内容 | 経営コンサルティング業務並びに有価証券の取得及び保有並びにその関連業務 |
(5)設立年月日 | 2021年1月13日 |
(6)上場会社と当該会社との間の関係 | 当社と当該会社の間には、記載すべき資本関係、人的関係及び取引関係はありません。 |
(1)異動前の所有株式数 | 33,000 株 (議決権の数:33,000個) (議決権所有割合:55.00 %) |
---|---|
(2)譲渡株式数 | 33,000 株 (議決権の数:33,000個) |
(3)企業価値 | 約120億円(注) |
(4)異動後の所有株式数 | 0 株 (議決権の数:0個) (議決権所有割合:0.00 %) |
(注)MCAP社との間でKMCTの企業価値を約120億円とすることで合意しており、最終的な株式譲渡価額は、株式譲渡契約に定める本譲渡の実行時点におけるKMCTの運転資本及び純有利子負債等を考慮した調整を行った上で確定する予定です。
(1)取締役会決議日 | 2021年12月24日(本日) |
---|---|
(2)契約締結日 | 2021年12月24日(本日) |
(3)株式譲渡実行日 | 2022年3月31日(予定)(注) |
(注)本譲渡は日本の公正取引委員会による独占禁止法に係る認可を取得した後に実施されるため、これに変更・遅延が生じた場合には、上記取引時期は変更となる可能性があります。
2022年3月期連結決算において、本譲渡による特別損失として約70億円を計上する見込みです。2022年3月期連結業績予想の修正が必要となる場合には、速やかにお知らせいたします。
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。