鉄鋼スラグはセメントに必要な成分を含有しており、高炉スラグは粘土代替・石灰石代替材、転炉系スラグは鉄系原料として使用されています。
高炉セメントは、普通セメント(ポルトランドセメント)と高炉水砕スラグ微粉末を混合して製造され、国内でも80年以上の使用実績を有しています。
高炉セメントの約半分は高炉スラグ微粉末であり、普通セメントに比べ、製造時のCO2排出量が43%削減できるため、環境にやさしい商品です。(1990年:エコマーク商品認定)
単位:kg/セメント1トン
C02排出源 | ポルトランドセメント CO2排出量 |
高炉セメント(B種) CO2排出量 |
削減率(%) |
---|---|---|---|
石灰石 | 480 | 269 | 44 |
電力・燃料 | 288 | 169 | 41 |
計 | 768 | 438 | 43 |
2018年データ
コンクリートに用いる砂(細骨材)は、近年天然材が入手困難になりつつあり、品質が安定した工場生産品である高炉スラグ細骨材の需要が拡大しています。
冷却固化した直後の水砕スラグは、粒子形状や粒径が不均一なため、神戸製鋼所が開発した粒調機である「オートファインクラッシャー」を用いて破砕・整粒しています。
「環境表示」を活用するガイドラインに従って、JIS A 5308に適合したレディーミクストコンクリート(生コン)にはリサイクル材を使用した場合にはメビウスループマークを納品書に表示することができます。高炉スラグ微粉末、高炉スラグ骨材ともその対象リサイクル材に規定されていますので、ケイメント・シンコーサンドを生コンにご使用頂きますと、お客様の納入書にはメビウスループを付すことができます。